中国は1989年に民主化運動を戦車で踏み潰しました。 |
本ブログ名『スウェーデンは準核武装国です。スイスも準核武装国です。』に直接関係のある内容は、下記アドレスに書きました。http://kawanya.exblog.jp/21494690/
1、1989年、中国北京の天安門広場には多くの学生・労働者が中国共産党に民主化を求めて座り込みや断食を行いました。
その模様は、時々刻々と全世界に中継されました。
彼らの行動は、ベルリンの壁の崩壊に象徴される東欧の民主化に触発された民主化運動だったのです。
(天安門広場で製作中の「民主の女神像」:IZA)
(天安門広場の大規模な座り込み:IZA)
しかし、独裁政権を何が何でも維持し続けたい中国共産党は、戦車や自動小銃を使って学生・労働者を虐殺して「解決」してしまったのです。
(虐殺のために動員された中国軍の戦車:IZA)
こういう蛮行を見て世界は経済制裁を課しましたが、数年で制裁も解除されてしまい、中国共産党の高笑いが聞こえるだけです。
(天安門広場で掲揚される中国国旗と毛沢東の顔:IZA)
世界が協力して経済制裁を課していたのに、平成4年(1992年)の天皇陛下の訪中後、日本や主要国は制裁を解除してしまったのです。
当時の中国外相其シン(シン=王へんに「深」の右側)・元副首相の『外交十記』という回顧録があります。
銭元外相「日本は西側共同戦線の脆弱な部分で、最もいい突破口だった。(天皇訪中は)西側共同戦線や圧力を打破するのにプラス効果をもたらした」と書いています。
つまり、宮沢内閣は、天皇訪中を経済制裁解除のために中国共産党に利用されてしまったのです。
昨年の北京五輪前にも、日本政府に対して皇室の訪中を要請してきましたが、二度と皇室を中国共産党に利用されたくない日本政府は断りました。
その意気や良しです。
中国軍によって破壊された「民主の女神像」がアメリカの首都ワシントンに再建されています。
(再製作されたワシントンの「民主の女神像」:IZA)
ちなみに、歌手の谷村新司氏は、「日中友好のために、ぜひ天皇陛下の訪中を。」と平成19年~20年頃に主張していました。谷村氏は、中国で音楽の教授をしている親中派で、悪意はないのでしょうが、外交音痴です。
おそらく中国側の人間にうまく丸め込まれているのでしょう。
2、中国で蜂起が起きた後には、中国政府は好い加減な裁判で弁護士も付けずに「犯罪者」を「処罰」しています。
目的は、もちろん、少数民族や人権・民主派へのみせしめです。
中国国内での民主化を求める1989年の天安門事件の直後も、多くの人が逮捕されて死刑になっています。
死刑の方法は、死刑囚の両膝を地面につかせて、後からカラシニコフ自動小銃で頭か心臓を打ち抜くやり方です。
3、しかし、罰を受けるべきは、チベットとウイグルで民族浄化を指揮してきた中国共産党の幹部達です。
今年の春にスペインの最高裁の判事が、チベットとウイグルの中国共産党のトップを人類に対する犯罪容疑で告発しています。
以下は、世界ウイグル会議のHPからの引用です。
引用始まり
王楽泉を含む8人の独裁者が国際指名手配の対象に
RFA 2009年5月5日~7日 (一部抜粋)
スペインのバルセロナに本部を置くチベット応援団体の訴えを受け、5月5日にスペイン最高裁のペドラズ判事が中国の独裁者8人を人類に対する犯罪容疑で裁判に呼ぶことを発表した。
この8人の中には、チベット自治区党委員会書記の張慶黎とウイグル自治区党委員会書記の王楽泉が含まれている。
スペイン最高裁のペドラズ判事が中国の独裁者8人に対して人類に対する犯罪容疑で国際指名手配の手続きをとったことは、5月6日に中国の司法当局に正式に通知された。
以前、スペイン司法当局がチリのピノチェト元大統領を人類に対する犯罪容疑で国際指名手配にし、この国際指名手配によってピノチェト元大統領が1996年にロンドンで逮捕されたこ とがあった。
世界ウイグル会議スポークスマンのデリシャット・レシット氏は、スペイン最高裁の行動を歓迎するとした上で、中国政府が人類に対する犯罪をチベットだけではなくウイ グルでも数多く犯しており、ウイグル領土では王楽泉が長年にわたってそれに指導してきたと主張した。
引用終わり
http://www.uyghurcongress.org/jp/News.asp?ItemID=1241778468
以上です。
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