「世界が日本と北朝鮮を同じに見る」と主張する黒澤満大阪女学院大学大学院教授 の妄想。 |
本ブログ名『スウェーデンは準核武装国です。スイスも準核武装国です。』に直接関係のある内容は、下記アドレスに書きました。
http://kawanya.exblog.jp/21494690/
2009年8月15日に放送されたNHKの「日本の、これから『核』」の中から抜粋し、この場で僕なりの反論をします。
http://www.youtube.com/watch?v=0u47X5WxtxY
<大阪女学院大学大学院教授 黒澤満氏>
日本が核を持つと世界中から北朝鮮のような変な国と思われる。食糧も石油も日本に入って来なくなる。原子力発電のための核燃料もカナダから輸入できなくなる。
1、① イギリス・フランス・インドが核武装してますが、世界は3国を異常な国と見ているでしょうか。
黒澤氏にすれば、イギリスもフランスもインドも北朝鮮と同じ国に見えるのでしょう。
人権と民主主義を尊重しながら他国からの侵略を抑止したいと我が国は考えています。
そんな日本が、独裁国北朝鮮・中国の核に対する抑止力として核武装をしたら、世界が日本を北朝鮮と同じような異常な国とみなすと考えるのは、黒澤氏の極端な妄想です。
黒澤氏の妄想に付き合わされる大阪女学院大学大学院の学生は大変です。
② カナダが日本へのウランの輸出を止めるとおっしゃいますが、では、広島・長崎への核攻撃に使用された原爆を開発するためのマンハッタン計画には、どこの国の鉱山から産出されたウランが使用されたか御存知でしょうか。
実はアメリカ・コンゴの鉱山とカナダのグレートベア鉱山なのです。
http://ktmhp.com/hp/maruo12/7/1
もしもカナダが日本にウランを輸出しないのなら、以下のようなことになります。
すなわち、カナダは、日本人を大虐殺するための原爆にはウランを提供するが、日本が二度と核攻撃を受けないための抑止力としての核武装にはウランを提供しない、ということになります。
つまり、日本人を虐殺しよう、しかし日本は自衛してはいけない、というのがカナダの立場です。
これは明らかな人種差別です。
黒澤教授は人種差別に賛成なのでしょうか。
③ 実はウランは海水から採取できるです。
日本では実証実験が行われており、コストは輸入ウランの3倍程度にまでせまっているのです。
http://kawanya62.iza.ne.jp/blog/entry/2160696/allcmt/
2、そもそも、経済制裁の心配をする前に、まずは、イラク戦争にかまけて北朝鮮の核開発を放置した米国のような国の「核の傘」を全面的に信じて良いのでしょうか。
本当に日本のために核攻撃をしてくれるでしょうか。
3、さらに彼には、常任理事国のみが核保有できるNPT条約は不平等条約だという意識が欠けています。 明治時代、日本は幕末に結ばされた不平等条約を50年近くかけて改正しました。なぜ学ぼうとしないのでしょうか。そのように不平等なまま現状維持を志向するというのは、属国根性です。
すなわち、日本がアメリカやイギリス・フランスといった主要国を説得するという視点が、黒澤氏には欠けているのです。
<黒澤氏>
大国間に戦争が戦後発生しなかったことと核抑止力との間に因果関係があるかどうか証明されていない。
違います。
カピッツァ「ソ連陸軍が参戦すれば、簡単に米韓連合軍を海に追い落とすことができました。しかし我が国はそうしなかったのです。なぜなら、米国は核兵器を既に数十発保有していたのに対して、我が国は最初の核実験が成功したばかりだったからです。米国が核を使用する可能性があったから、我が国の陸軍は参戦しなかったのです。」
また、もしも因果関係がなかったら、ソ連の核戦力に対抗して莫大な税金を核報復能力の構築のために長年費やしてきた米国民が、そんな無駄な税金の支払いをとっくに拒否していたでしょう。
<元陸上自衛隊北部方面総監 志方先生>
「北朝鮮の工作船が東シナ海で日本の海上保安庁の巡視船に反撃を受け、最後は海に沈んだ。それ以後、北朝鮮の工作船は日本に来ていない。」
「長崎以後、1発も核が使用されていないのは、お互いに核を持っているからです。」
このように通常兵器においても核においても抑止力が存在しています。当たり前のことを、こうして説明するのも大事な作業です。
2006.10.9.に最初の北朝鮮の核実験がありました。コラムニストの勝谷誠彦氏は、小沢一郎を応援したりする変な人ですが、北の核実験に関するコメントには目から鱗の一言がありました。
<勝谷氏>
日本と朝鮮半島の2,000年の歴史においては、常に日本が軍事的にも経済的にも優位だった。しかし、今回の核実験で初めて朝鮮半島の軍事力が日本を上回った可能性がでてきた。
高句麗の軍事力は日本より上だった、と主張する人がいるかもしれません。
しかし、遊牧民であることを示す移動式住宅パオの絵が王の絵と共に高句麗時代に描かれており、現存しています。つまり、モンゴル系に近い国なのであって、たまたま朝鮮半島の一部にまで領土があったに過ぎないのです。
したがって今の南北朝鮮とは関係のない国なのです。
以上です。